1998-06-13 ArtNo.15303
◆<星>民間コンド価格、終にエグゼク・コンド並みに
【シンガポール】上場不動産デベロッパー、MCLランドは99年借地権付き民間コンドミニアム、スルタル・スプリングをこの週末に平方フィート当たり平均437-446Sドルのディスカウント価格で売りに出す。
これにより99年借地権付き民間コンドミニアムの価格が、終にエグゼクティブ・コンドミニアム(EC)と肩を並べることになる。アナリストらはEC市場に深刻な圧力を及ぼすと予想する一方、転売やその他の点で多くの規制を受ける公共/民間合体ハイブリッド・コンドミニアム、ECの存在意義が薄れるものと見ている。
観測筋は、今後郊外の99年借地権付きコンドミニアムは、EC価格並みか、それを僅かに上回る価格をオファーすることにより、バイヤーの関心を引こうとするものと見ている。
この週末にはシティー・デベロプメントのECプロジェクト、ザ・フロリダも売り出される。ホウガン・アベニュー7の496ユニットの同プロジェクトの売出価格は平方フィート当たり平均429Sドル。バイヤーは20%の頭金のみを支払い、残額は完成時に支払うことができる。この種のいわゆるディレー・ペイメントがECプロジェクトに導入されるのは初めてのこと。これによりバイヤーは約3万Sドルの金利コストを節約できる。この点も計算に入れれば、平方フィート当たりの売出価格は400Sドルを下回ることになる。またMCLもシティー・デベロプメントも印紙税の負担をオファーしている。
アナリストによると、それでも両プロジェクトは、土地コストが比較的低いため、デベロッパーに僅かな利益をもたらす見通しと言う。(ST,BT,LZ:6/12)
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