1998-06-11 ArtNo.15275
◆<馬>TNB、傘下IPPをマラコフに注入し後者の支配権取得
【クアラルンプル】電力会社トゥナガ・ナシオナルBhd(TNB)は傘下の独立電力供給業者(IPP)2社を上場企業マラコフBhdに注入、後者の最大株主になる見通しだ。
TNBが9日クアラルンプル証取(KLSE)に報告したところによれば、同社はTNBジャナマンジュンSdn Bhdの100%権益とスガリ・エネルギー・ベンチャーズの20%の権益をマラコフに売却、これと引き替えに後者の20%権益に相当する新株を取得する。両社は既に関係覚書を交換している。
TNBジャナマンジュンは2100MW(メガワット)の石炭火力発電所をペラ州に建設経営するライセンスを取得している。スガリは1300MWの複合サイクル・ガス発電施設をやはりペラ州で経営している。取引価格は触れられていないが、マラコフの時価(1株M$9)を基準にすれば、取引価格は6億1200万Mドルとなる。
これによりTNBはタナマンジュンの69億Mドルにのぼる発電事業に必要な資金を、それ自身で借り入れる必要が無くなり、財務負担が軽減される。TNBのアハマド・タジュディン・アリ会長によると、同取引は財政負担軽減とともに、TNBが発電事業への直接関与から手を引く、電力産業再編計画の一環と言う。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:6/10)
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