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1995-05-08 ArtNo.1526
◆<馬>アオカム、25%減益確認
【クアラルンプル】木材事業会社アオカム・プルダナBhdは5日、昨年12月末締め半期純益が3911万Mドルと、前年同期比25%下降したことを確認した。
同減益幅は数字の上からはそれほど深刻とは言えないが、エスティメート・ディレクトリー上でアナリストらが予想した同社の通年の純益2億520万Mドルからはほど遠く、シュローダー証券のアナリストは「ディサポイントなどと言う生やさしいものじゃない。天災だ」と絶句した。同社株はこの日午後取引が停止されたが、その間際には7.70Mドルに26%値下がり、今年に入って以来の平均取引価格の半値、また半年前にマークされた最高価格25Mドルの3分の1以下となった。アオカムはKLSEへの報告の中で中国合板市場の軟化と、長雨に伴う原木供給の逼迫を減益の理由としているが、アナリストらは、売上は1億2364万Mドルに24%増加しており、たとえ137%増の減価償却(M$952万)や59%増の利子負担(M$1066万)を配慮しても、依然として予想された業績と実際に報告された業績のギャップを説明することはできないと評している。この日はアオカムのテー・スンセン重役(MD)がMDを兼務するゴールデン・プラス・ホールディングズ(GPH)の株価も3.10Mドルに急落、その後3.40Mドルに持ち直したが、テー氏とその取り巻きがGPH株を空売りしたのではないかとの噂が流れた。またアオカムがユーロ転換社債により調達した1億3500万米ドルも設備投資ではなく、証券市場に投入されたとの風説が伝えられているが、この点に関するアオカム及びGPHのコメントは伝えられていない。ちなみにテー・スンセン氏がその木材権益を注入後、斜陽の錫鉱山企業アオカムは一躍、毎年利益の倍増を実現する時価総額40億Mドル以上の企業に変身、KL証券市場の神話的存在と見なされていた。(ST,BT:5/6)
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