SEAnews 1998-06-09 ArtNo.15251

【アウランガバード】インド最大の二輪／三輪車メーカー、Bajaj Auto Ltd(BALL)は、過去14年間に川崎との提携の下に自動二輪車70万台を生産してきたが、向こう3年間に同数の70万台を生産する計画だ。
ＢＡＬのJain重役(ED)が7日催されたカワサキ・カリバーの発表会の席上語ったところによると、同生産目標はＢＡＬ／川崎のタイアップに如何なる変更も加えることなく実行されると言う。しかし同席した川崎重工業の田崎雅元専務は、地元紙のインタビューに対して出資協力に基づく合弁の可能性も否定できないと指摘した。
Jain氏によると、カワサキ・カリバーは月間約5000台製造され、1台4万3000ルピーで国内市場に投入される他、カワサキ商標で輸出される。ＢＡＬは1999年には175ｃｃのエリミネーターを発売、またボクサーと4Ｓチャンピオンの改良をカワサキと協議している。
この他、来月はスクータレット新モデル“スピリット”が、また7～9月の間に別にスクーター4モデルが売り出される。既存モデルの改良型も含め、合計6～7モデルが近く発売され、インド初の4ストローク・スクーターも紹介される。
欧州におけるCagivaの生産に参画する計画については、Jain氏は、最近イタリヤとチェッコの関係工場を視察したが、まだ結論に到達していないと語った。
一方、マハラシュトラ州政府はWalujにおける500クロー拡張計画を承認した。将来はAkurdi工場では全てのスクーター・モデル(その際は全て4ｽﾄﾛｰｸ)が、Waluj工場ではオートバイ／三輪車／4ストロークStep-thrusが、Chakhan工場では新世代スクーターが、それぞれ生産されることになると言う。(FDTH:6/8)