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1998-06-08 ArtNo.15225
◆＜星＞Ｅｌｔｅｃｈ、支払い半ばでコンド開発用地放棄
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場の電子部品契約製造会社エルテク・エレクトロニクスは、住宅開発局(HDB)の土地セールで落札したBedokのコンドミニアム開発用地を、頭金の2280万Ｓドルを支払いながら買収を放棄した。不動産開発業者がこの種の方式によりプロジェクトから撤退するのは、シンガポールでは初めてのこと。
エルテクは香港企業ライ・サン・デベロプメントと51：49の出資率で設立した合弁会社クンバガン・プロパティーズを通じて関係入札に応札、地場大手デベロッパーらのオファー価格を20％も上回る9150万Ｓドルで落札したが、頭金を支払った後、残りの6860万Ｓドルの支払いは2度にわたり、延期を申請していた。ちなみに支払い延期には9％の延滞利子の支払いが求められる。不動産アナリストらが同落札価格を基準に算出した採算ラインのコンドミニアム売出価格を平方フィート当たり770Ｓドルだが、現在の市価は520Ｓドルに下降している。
エルテクは昨年子会社を設立、不動産ビジネスに進出したが、不動産市況は過去1年下降の一途を辿っている。業界筋によると既に支払われた2280万Ｓドル全額が没収されることはないものと見られるが、5日に発表されたＨＤＢの関係ステートメントはこの点関してコメントしていない。(ST,BT,LZ:6/6)
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