1998-06-08 ArtNo.15224
◆<星>日・米・欧のデジタルTV方式を試験運転、年内に結論
【シンガポール】シンガポールは日本のISDB(インテグレーテッド・サービシズ・デジタル・ブロードキャスティング)、米国のATSC(アドバンースト・テレビジョン・システムズ・カミティー)、欧州のDVB(デジタル・ビデオ・ブロードキャスティング)スタンダードをテストし、いずれのデジタルTV方式を採用するか年内に決定する。
これらの3方式は5日、ワールド・トレード・センターで開幕した“ブロードキャストアジア98”に展示されている。シンガポール放送事業管理局(SBA)のリム・ホクチュア局長(CEO)が同会場で語ったところによると、同局は展示会終了後、全島で3システムのテストを行う。
SBAは今年2月にAdvent Television Pte Ltdに欧州システムのテストを行うライセンスを発行しており、6、7月には米国と日本のシステムのテストも行う。3システムの全面的なテストを行うのは世界的にも初めてのこと。
テレビジョン・コーポレーション・オブ・シンガポール、国家コンピューター局(NCB)、住宅開発局(HDB)、SBA、シンガポール・テレコム、放送機材サプライヤー、大学高専の代表から成るシンガポール・デジタル・テレビジョン・テクニカル・カミティー(SDTTC)が3システムの評価を行い、年内に報告書をSBAに提出する。SBAはこれを受けて今年中にもいずれの方式を採用するか、また既存のアナログ方式からデジタル方式に転換するかを決定すると言う。(LZ,ST:6/6)
|