1998-06-06 ArtNo.15216
◆<馬>危機に乗じ経済権益略取するなら第二の解放戦争が勃発
【東京】マハティール首相は4日、外国投資家が経済危機に乗じてアジア企業の権益を略取するなら、アジアに第二の解放闘争が生じる恐れがあると警鐘した。
日本経済新聞主催の国際会議の席上、「アジアのグローバル化と世界再編の方向」と題して講演した首相によると、グローバル化や再編を唱えるものの意図は決して純粋ではなく利己的なものである。アジアがこうした主張を受け入れるなら、その市場を奪われ、また受け入れないなら、市場の外に閉め出される他はない。
金融危機の打撃を受けたアジア諸国の経済権益を外来者が支配することを認めるなら、最終的に外国の大企業がアジア経済を支配することになる。一度は共産主義が自由と民主を扼殺すると主張した資本主義者らは、今や国家や独立の理念を顧みようとせず、ひたすらその欲望を満たすことを目指している。
国際通貨基金(IMF)が被援助国に示した過酷な条件は、アジア市場を開放し、外国の支配を認めることを強要するものと言う。(NST,MBT,STAR,ST,LZ:6/5)
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