1998-06-06 ArtNo.15212
◆<馬>クアンタム、今年のHDD販売15%に成長鈍化予想
【ペナン】大手ディスク・ドライブ(HDD)メーカーのクアンタム・コープは、過去10年にわたり年率38%の成長を遂げてきた同社のHDD販売の伸びが、今年は15%に鈍化するものと予想している。
バヤン・ルパスの工場を視察したクアンタムのマイケル・ブラウン会長が4日語ったところによると、同成長予測はパーソナル・コンピューター(PC)産業の現在の成長率に基づいて算出されたものである。過去10年同社の売上の伸びはPC産業の成長速度を上回ってきたが、今日のアジアの困難な経済状況から同社の成長も鈍化する見通しだ。
クアンタムの営業額に占めるアジア売上のシェアは20%で、欧州が30%、米国が45%を占めている。このためアジアの経済危機は同社の営業にそれほど深刻な影響を及ぼしていない。現在の雇用水準は同社の営業にマッチしており、全世界の8000人のスタッフを整理する計画はない。
コンピューターやアプリケーションが益々複雑化する中で、記憶装置の需要は引き続き拡大する見通しで、今年末までにクアンタムは6種類の新製品を発売すると言う。(STAR:6/5)
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