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1998-06-04 ArtNo.15187
◆＜印度＞ＭＵＬ、販売税アップで他社に先駆け値上げ
【ムンバイ】新年度予算案が定員13人以下の多目的車の販売税率を25％から30％に引き上げたのに伴い、Maruti Udyog Ltd(MUL)は2日、オムニとジプシー・キングの価格をそれぞれ、6600ルピーと1万2400ルピー引き上げると発表した。
これによりオムニの工場出荷価格は17万1600ルピー、ジプシー・キングは32万2400ルピーとなる。同社のBhaskarudu重役(MD)は、他のモデルのコストも目下算定中であるとしている。
興味深いことは、マヒンドラ＆マヒンドラLtd(M&M)とタタ・エンジニアリング・アンド・ロコモーティブ・カンパニーLtd(Telco)が、そろって現状では如何なる価格調整も行わないと声明したこと。両社は多目的車両市場の合わせて85％のシェアを占め、互いに熾烈な競争を展開している。
これに対してＭＵＬのジプシーは多目的車両市場における地歩をまだ築いていない。ＭＵＬは、時流の8座席多目的車両市場に1年ほど前に進出した。同カテゴリーはこれまで優遇販売税の最大の恩恵を享受しており、このためＭＵＬのオムニＥは国内で最も低廉な4輪車の1つに数えられてきた。ジプシーの8座席モデルはガソリン車であることが、ハンディーになり、市場にさしたるインパクトを与えていない。しかしＭＵＬは来年、プジョーのディーゼル・エンジンＴＵＤ5を搭載したジプシーを市場に投入する計画だ。ジプシーの新バージョンが如何なる反響を呼ぶかは、売出価格とＴＵＤ5エンジンの燃費にかかっていると言う。(IE:6/3)
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