1998-06-04 ArtNo.15180
◆<星>アジア太平洋広帯域幹線網計画が具体化:通信相
【シンガポール】アジア太平洋地域を網羅する広帯域幹線網“アジア・パシフィック・インフォメーション・インフラストラクチャー(APII)”が、全貌を現しつつある。
アジア太平洋経済協力会議(APEC)第3回通信情報閣僚会議Telemin3の開幕に先だって2日催された記者会見の席上、マー・ボータン運輸通信相が語ったところによると、1995年にソウルで開かれたTelemin1の席で、域内情報技術(IT)インフラの構築構想が討議されたが、それ以来、マレーシアではマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)、シンガポールではシンガポール・ワンと言ったように、各国に広帯域ネットワークが構築されるようになった。次のステップはこれらを結合して、APIIを形成することだが、域内経済危機の影響で、そのテンポは若干鈍化する見通しだ。
昨日(6/3)から開幕したTelmin3では、この他、電気通信/IT/放送事業統合化への法律/行政/消費者段階における対応、Apecテレコミュニケーション作業グループ(TEL)の新行動計画立案、各国の通信機器市場開放を促すMRA(ミューチュアル・リコグニション・アレンジメント)協定等に関する討議がなされると言う。(BT,LZ:6/3)
|