1998-06-03 ArtNo.15162
◆<星>政府系企業2社合併し、コンゴロマリット誕生
【シンガポール】シンガポールの国策ハイテク・グループ、シンガポール・テクノロジーズ・インダストリアル・コーポレーション(STIC)と造船業から積極的な事業の多角化を図ってきたスンバワン・コーポレーションが合併し、総資産65億Sドルのコングロマリット、スンブコープ・インダストリーズ(SCI)が誕生することになった。
STICのウォン・コクシュー会長(スンブコープ副会長)が1日、発表したところによると、新会社は、1)インフラストラクチャー、2)海事エンジニアリング、3)情報技術(IT)、4)ライフスタイルの4領域において域内のリーダーを目指す。
既に新会社の土木/建設工事請負契約額は24億Sドルと、東南アジア企業のトップに立っている。ウォン氏は、同合併が莫大な債務の返済負担に悩むスンブコープの救済計画とする見方を否定、両社は共に好収益をあげる優良企業であると強調した。
1997年の両社の業績を合わせた新会社の営業額は33億Sドル、純益は9億5000万Sドル、昨年末時点の資産は65億Sドルで、10年内に営業額100億~120億Sドル、税引き前利益10億Sドルを目指すと言う。
スンブ・コープのフィリップ・ヨー会長が新会社の会長に、シンガポール・テクノロジーズPte Ltdのホー・チン社長が新会社の副会長に、STICのウォン会長が新会社の最高経営者(CEO)にそれぞれ就任する。(ST,BT,LZ:6/2)
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