1998-06-02 ArtNo.15154
◆<馬>金融取引所、デリバティブ・ユニット設置支援
【クアラルンプル】マレーシア金融取引所(MME)は、地元金融機関4社のデリバティブ(派生的金融商品)ユニット設置を支援している。
MMEのモハド・アズワル・マハムド重役(GM)によると、これら4社とはEONバンクBhd、ブミプトラ・マーチャント・バンカーズBhd、クレディット・コープ(M)Bhd。この他、金融機関10社がデリバティブに関する経験取得に関心を表明しており、MMEは訓練等の面で、これらの機関がデリバティブ・ユニットを設けるのを支援する。
主要銀行は今のところ観望姿勢をとっているが、MMEは、デリバティブ市場形成の面で主要行が指導的役割を担うよう、マラヤン・バンキングBhd、パブリック・バンクBhd、バンク・オブ・コマースBhd等に協力を呼びかけて行く方針だ。
多国籍企業の資産管理リージョナル・センターの誘致では、マレーシアはシンガポールに後れをとっており、最も遺憾なことはマレーシア通貨に対するエクスポージャーの管理もマレーシアではなく、シンガポールで行われていること。マレーシアはファイナンシャル・リスク・インテリジェンスの不足を悔やむ他ない。
MMEは先週木曜、創立2周年を迎えたが、取引のボリュームは哀れなほど小さく、取引に参加するプレーヤーの拡大を緊急に必要としていると言う。(STAR:6/1)
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