1998-06-02 ArtNo.15153
◆<馬>MRCB、債務軽減目指し英国NPPに電力事業権益売却
【クアラルンプル】マレーシアン・リソーシズ・コープBhd(MRCB)は独立電力供給業者(IPP)マラコフBhdの15%の権益を英国ナショナル・パワーPlc(NPP)に売却、膨大な負債の軽減を図る。
MRCBのイザディン・イドリス重役(CEO)によると、目下同社はマラコフの36.57%のシェアを有するが、内15%をNPPに売却、手続きは8月までに完了する。テクニク・ジャナクサSdn Bhdの51%の権益売却も加えると、4億8000万Mドルの特別項目利益が見込める。MRCBは同資金を1億米ドルのローン返済に当てる。これによりMRCBの負債総額は現在の16億Mドルから12億Mドルに縮小し、28億6000万Mドルの株主基金に比べた負債比率は0.6%から0.4%に下降する。
またNPPとの戦略提携を通じてマラコフは国内や海外の電力市場を開拓できる。
MRCBの莫大な借り入れは主に、ラシド・フサインBhdの3470万新株と1490万ワラントを引き受けるために、2億5000万米ドルを借り入れたことに伴うもの。
MRCBのキャッシュ・カウと称されるマラコフの1998年2月締め上半期の税引き前利益は、前年同期の4348万Mドルから1億7450万Mドルにジャンプした。他方、MRCBの1998年2月期の半期税引き前利益は前年同期の1億4793万Mドルから5194万Mドルに65%縮小した。(MBT,NST,STAR:6/1)
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