1998-05-30 ArtNo.15128
◆<印度>化学染料会社Mardia、戦略パートナー物色
【アーマダバード】インドの主要染料会社として知られるMardia Chemicals Ltd(MCL)は、多国籍企業との戦略提携を希望しており、パートナーを物色している。
消息筋によると、プロモーターはMCLを合弁会社に再編する計画で、支配権益の売却にも応じる用意がある。合弁の機会は地元企業にも開かれているが、その規模や必要とされる資金の額から外国パートナーが好ましい。同社の主要債権者のインダストリアル・クレディット・アンド・インベストメント・コーポレーション・オブ・インディア(ICICI)も同再編計画に暗黙の支持を与えているとされる。
MCLは1992年以来積極的な事業の拡張を図ってきたが、1996年に発生した公害問題等で1996/97年度には71クローの純損失を計上した。しかし高裁から操業再開を認められて以来、損失の挽回に努め、98年度には売上も約190クローにジャンプ、金利支払い前段階で僅かな利益も計上したとされる。合弁計画が実現すれば、同社は負債を返上し、金利負担の重圧から解放される。MCLにはプロモーターが65%、金融機関(ICICI/IFCI/UTI/LIC)が20%、一般投資家が残りを出資している。株主資本は39.88クロー、1997年末の簿価は72.17クローと言う。(ET:5/29)
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