1998-05-30 ArtNo.15123
◆<馬>ドイチェ・テレコム、TRIの持ち分拡大希望
【クアラルンプル】ドイチェ・テレコム(DT)はテクノロジー・リソーシズ・インダストリーズBhd(TRI)の持ち分拡大を希望している。
TRIのタジュディン・ラムリ会長は28日、以上の消息を明らかにするとともに、その他の問題も含め、DTとの交渉は続けられていると語った。DTは1996年にTRIの21%の権益を買収しており、DTの域内投資は最近の経済危機で大きな打撃を被ったものの、TRIへの投資は成果を上げている。
マレーシア政府は最近外国投資家が国内テレコム企業の最大61%のシェアを取得するのを認めると発表したが、外国投資家は、5年後には持ち分を再度49%まで引き下げねばならない。またクアララルンプル証取(KLSE)の上場規則では外資の持ち分は30%に制限されている。このため観測筋はDTが当面持ち分を30%に引き上げるのではなかと見ている。
タジュディン会長はまた国内景気の低迷から今年の資本支出を5億Mドルに半減する方針を明らかにした。同投資はGSMネットワーク等、主に通信網の拡張に充当される。同社のセル式電話顧客は目下34万人で、同社のキャパシティーは40万人となっている。TRIは固定式電話ネットワークの拡張も、続ける方針だ。(NST,MBT,STAR:5/29)
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