1998-05-29 ArtNo.15107
◆<馬>経済顧問、スタッグフレーションの危険に警鐘
【クアラルンプル】ダイム・ザイヌディン政府経済顧問は27日、金融引き締めが行き過ぎれば、不景気とインフレが同時進行するスタグフレーションに陥ると警鐘した。
マレー商業会議所の第33回年次総会で挨拶したダイム氏によれば、同氏が理事長を務める国家経済行動理事会が、銀行界やそのローン顧客から収集した最新データによれば、今年通年の銀行貸出の伸びは目標とする15%を割り込む恐れがある。これは銀行界が貸付に過度に慎重になっているためで、生産的業務に従事するものさえ、必要な資金を確保するのが困難になっている。こうした状況が持続すれば投資は減少し、リセッションに陥る可能性がある。
ダイム氏は今年第1四半期の不振な経済動向から見て、通年で2~3%の国内総生産(GDP)成長目標を達成するのも困難になったと指摘した。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:5/28)
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