SEAnews 1998-05-29 ArtNo.15106

【トロント】アンワル副首相兼蔵相は26日、カナダ業界のリーダーを前に「経済再編のための主要課題に対する取り組みがなされないなら、マレーシアを含む東アジアに投資家を呼び戻すことはできない」と述べ、経済再編に対するマレーシアの決意を表明した。
副首相はトロントにおけるマレーシア／カナダ・ビジネス理事会主催の午餐会の席上、参会者の質問に対して、「もし一国が汚職や不節制に寛大なら投資家の信頼は得られない。我々はこうした問題に取り組み、経済再建を図る」と強調するとともに、「経済建設と社会問題の解決は平行して進められねばならず、さもなければ、政治的不満が高まることは、域内諸国の例からも明らか」と指摘した。
アンワル副首相はまた、マルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)事業を含む主要インフラ・プロジェクトは当初の予定通り実行すると確認した。
参会者らは会議後、「アンワル副首相のメッセージは、これまで伝えられたマレーシアに関する報道やイメージとかなり異なる」、「アンワル副首相はマレーシアや東南アジアが抱える問題に真正面から取り組んでおり、好感がもてた」等とコメントした。(STAR,BT:5/28)