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1998-05-28 ArtNo.15089
◆<馬>第1四半期GDP成長率-1~+2%:アナリスト
【クアラルンプル】民間エコノミストらは、今週中にも発表される見通しの第1四半期の国内総生産(GDP)成長率が、-1~+2%と予想するとともに、マレーシア経済が今年リセッションに陥るのは避けられないと見ている。
シンガポールのビジネス・タイムズのインタビューに応じたエコノミストらは、今年第1四半期の製造業生産と工業生産指数(IPI)が-2.4%と-1.1%に落ち込んだことを、こうした見通しの根拠に挙げている。それによると、製造業の不振がサービス業により相殺されるのを期待するのは無理がある。サービスの成長は国内需要に大きく依存しているが内需は過去12ヶ月下降し続けている。
一方、銀行界は現在月間平均50億Mドルの新規ローン契約を結んでいるが、これは昨年の経済危機以前の平均200億Mドルから大幅に縮小している。また今年第1四半期の企業の清算件数は1126件と、前年同期の169件から急増している。
新規ローン契約は将来の貸出の成長の指標とされるが、新規ローンの大幅な縮小から経済成長の一層の鈍化が見込まれ、向こう3四半期にはマイナス圏に突入するものと予想される。
一般にGDP成長が2期連続マイナスを記録すれば、譬え通年でプラス成長が保たれても、リセッションと見なされる。また、8%のハイレベルからほとんどゼロにまで成長が鈍化するなら、リセッションと変わりがない。
その実、調整のためのリセッションは必ずしも悪いことではなく、政府が介入して、市場の調整機能が発揮されないことの方が問題である。銀行は不良貸付には厳しく対応し、焦げ付きを拡大するようなことは回避するべきで、そうすることのみが外国ファンドを呼び戻す唯一の道と言う。(BT:5/27)
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