1998-05-28 ArtNo.15088
◆<馬>第1四半期の不振に関わらず、成長目標達成は可能:副首相
【オタワ】アンワル副首相兼蔵相は26日、今年第1四半期の国内総生産(GRP)成長率は理想的とは言えないが、リセッションに陥る恐れはなく、依然として2.5%の通年の成長目標は達成可能であると語った。
アジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席するためカナダを訪問中のアンワル副首相がマレーシアの国営ブルナマ通信に語ったところによれば、韓国、タイの経済状況は改善、インドネシアの政情も鎮静化しっつある。加えて日本の1280億米ドルの経済刺激措置は域内経済に有利に作用する見通しだ。
副首相は金利の一層の引き上げの可能性に関して、現在の11%は合理的レベルと考えられるが、金利は国内経済安定化の手段の1つであり、依然として選択の余地はあると語った。
副首相は政府が向こう2週間以内に創設する予定のアセット・マネージメント・カンパニー(AMC)は、銀行金融体系中の不良貸付(NPL)の集中管理を行うのが目的で、政府や政界リーダーにリンクした企業の救済を目指したものではないと指摘した。AMCの最高経営者(CEO)には、アマナ・マーチャント・バンクBhdのモハメド・アズマン・ヤハヤ氏(CEO:34歳)の就任が決まっている。(NST,LZ:5/29)
|