1998-05-28 ArtNo.15086
◆<星>海運会社Osprey、エネルギー事業に進出目指す
【シンガポール】昨年、モナコ拠点のGotaas-Larsen Shipping Corporation(GLSC)を7億5000万米ドルで買収、一躍世界最大規模の独立系石油/ガス・キャリアーに変身したシンガポール証取(SES)上場のOsprey Maritimeは、エネルギー関連プロジェクトやストーリッジ・ビジネスに進出、中核とする海運業務を補完する計画だ。
オスプレイは最新の年次報告書の中で以上の方針を明らかにしているが、Timothy Cottew会長によると、同社は戦略計画チームを組織して、独立電力供給業者(IPP)プロジェクト、フローティング・ストーリッジ、フローティング・プロダクション領域への進出計画を立案したが、まだ具体的な投資対象は見定めておらず、予算も組んでいないと言う。
同氏が年次報告書の中で語ったところでは、アジア通貨危機に伴う懸念が高まっているものの、域内通貨の値下がりで、競争力が強化された面もあり、様々なビジネス機会が生じている。とりわけ液化天然ガスの輸送業務領域では同社は今や強力な地歩を固めている。
昨年末時点で同社の売上の53%は西半球における業務で占められ、これに対してインドネシア市場のシェアは1993年の83%から35%に縮小した。ちなみに同社にはインドネシア前大統領の子息バンバン・トリハトモジョ氏が15.8%出資している。(BT:5/27)
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