1998-05-27 ArtNo.15072
◆<星>インドネシア逃避者の流入で不動産需要アップ
【シンガポール】最近の政情不安でシンガポールに大量のインドネシア華人が流入したことから、シンガポール不動産市場の一部に活気が生じている。
不動産コンサルタント、ジョーンズ・ラング・ウートン(JLW)によると、先週だけでインドネシア人バイヤーから新築住宅に関する問い合わせ12件が寄せられた。カトン、オーチャード・ロード、ウッドランズの物件に関心が表明され、これらのバイヤーの予算は概ね60万~150万Sドルだが、一部の者は500万Sドル前後のクレイモアやフォー・シーズンズ・パークに関心を示したと言う。
とは言え、この種の需要は低迷する民間不動産市況を刺激するほどではなく、業界筋によると大部分の逃避者は10~30日の臨時宿泊施設を求めており、最大の恩恵を被っているのは、ホテルやサービス・アパートのようだ。ロバートソン・ウォークのサービス・アパート、フレーザー・プレース(251ユニット)は1ヶ月前には35%の入居率だったが、今ではフルハウス。シンガポール最大のサービス・アパート経営者、ファー・イースト・オーガニゼーションのスポークスマンも、傘下アパートの入居率が1ヶ月前の90%から99%にアップしたとしている。しかし、多くの者は月間賃貸料2000Sドル以下の施設を希望しており、NTUC(全国労働組合会議)リゾートへの宿泊を試みる者もいると言う。(BT:5/26)
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