1998-05-27 ArtNo.15069
◆<星>サン、NCBと共同でジャワ・ベンチャー基金設立
【シンガポール】サン・マイクロシステムズ・インクは国家コンピューター局(NCB)と共同で4500万Sドルのエーシアン・ジャワ・ベンチャー・ファンド(AJVF)を設け、Javaベースのアプリケーションや装置の開発/マーケッティングを支援する。
サンとNCBは、適当なベンチャー・キャピタル会社をパートナーに選び、最終的にAJVFの運用・管理を同パートナーに委ねる可能性も検討している。
サンが25日明らかにしたところによれば、計画の詳細は依然として検討中で、支援対象を地元企業に限定するか、外国企業も含めるかも未定。しかし使用されるプログラミング言語は純粋なJava言語でなければならず、ヒューレット・パッカード等が開発したクローンは認めない。ファンドの営業開始時期は追って発表する。
サンはまた1000万Sドル相当の機器やアプリケーションを地元の大学/高専に寄付、Java言語教育を支援するとともに、高校や中学におけるJavaラボやJavaアプリケーション・クラブの創設も援助する。
サン・アジア・サウスのライオネル・リム重役(MD)によると、これはサンが一国の政府と提携する初めてのケースで、シンガポールは域内のJavaセンターになる。
一方、サンはケント・リッジ・デジタル・ラブ(KRDL)との提携を拡大、両社が合弁で設立したJavaコンピテンシー・センターをJavaリソース・センターに格上げする。リソース・センターは、Java運用を支援するワンストップ・センターの役割を担う。
NCBのスティーブン・ヨー局長(CEO)によると、公務員のためのJavaプロジェクトには、GCICO(ガバメント・チーフ・インフォメーション・オフィス)も協力する。サンはまたNCBの地元産業向上プログラムに参加、地元企業により開発されたJavaベースの製品のマーケッティングを支援すると言う。(BT,LZ,IE:5/26)
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