1998-05-26 ArtNo.15059
◆<馬>向こう数カ月間にM&Aが急増:コンサルタント
【クアラルンプル】多くの外国投資家が、マレーシアの銀行や電気通信会社の合併・買収(M&A)に関心を寄せており、建材、食品、電子部門の企業を物色するものも多い。
国際経営コンサルタント会社AT Kearneyのクリストファ・クラーク副社長兼MDによると、同社はマレーシア・オフィスのスタッフをM&AおよびポストM&Aの専門家に入れ替え、急増する需要に応じている。
金融危機と景気後退の打撃を受けたマレーシアのコングロマリットは恰好の買収対象と見なされており、例えば10業種にビジネスを展開する地元コングロマリットには、10業種の異なる外国企業が触手を動かしている。
クラーク氏は、マレーシア企業にとっても事業再編の好機で、この機会に迅速に対応し事業を再編した企業が、次の復興の波に乗りより大きな成果を得られると予想した。
国際会計/コンサルタント会社KPMGパートナーのY.K.チン氏も、多数のM&Aが向こう6ヶ月間に実行されると予想する。同氏によれば、Mドル(対米ドル相場30%ダウン)と株価(40%ダウン)の大幅な値下がりがマレーシア企業の魅力を高めている。同社は米国、カナダ、台湾、中東方面から多くの問い合わせを受けており、買い手と売り手の価格差も今年初以来顕著に縮小していると言う。(MBT,ST:5/25)
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