1998-05-26 ArtNo.15054
◆<星>インドネシア援助計画は続行:リー副首相
【シンガポール】リー・シエンロン副首相は23日、最近の政情不安に関わらずインドネシアに対する50億米ドルの貿易金融支援計画を続行する政府の姿勢を確認した。
この日、日本人協会の新クラブ・ハウスのオープニングに出席後記者のインタビューに応じたリー副首相は、「スハルト前大統領時代の主要閣僚がハビビ新大統領の政権下でもそのポストを維持しており、特にギナンジャル・カルタサスミタ財政・金融・産業担当調整相もその地位を保ったことから、シンガポールの援助計画が直ちに影響を受けることはないと思う」と語った。
またインドネシアとの間の貿易統計を公開せぬ過去30年に及ぶ政府の措置も直ちに変更する考えのないことを明らかにした。
一方、副首相は、経済刺激措置導入の可能性に関して、「第1四半期に5.6%に鈍化した国内総生産(GDP)成長率は、第2四半期にも一層減速する可能性があるが、仮に政府の通年の成長見通しを変更せねばならないなら、何らかの刺激措置を検討する」と指摘した。
副首相は翌日イオチュカン地区の行事に出席後記者会見した際もこの点に言及、「第2四半期の状況を見た上で、決定するが、自分としては特別措置を講じて経済を刺激することには慎重な姿勢をとっている」と語った。(ST,BT,LZ:5/24.25)
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