1998-05-25 ArtNo.15040
◆<星>今年の解雇は2万人に:NTUC書記長
【シンガポール】アジア通貨危機の最大の影響は今年下半期にシンガポールに波及し、今年通年の解雇者は昨年の2倍の2万人に達する見通しだ。
全国労働組合会議(NTUC)書記長を務めるリム・ブンヘン無任所相は22日、ラジオ局ハートのインタビューに応じ、以上の見通しを語った。それによると、今年第1四半期には過去最高の7000人が解雇されたが、第2四半期の解雇者もほぼ同数にのぼる見通しだ。
今年第1四半期には依然として1万7000人分の純欠員が存在したが、その半ばはシンガポーリアンが好まぬ建設労働に関わるもので、4000人は金融業界におけるものとなっている。これに対して第1四半期に解雇された7000人の大部分は製造業労働者で、明らかなミス・マッチが存在する。
国内の少なからぬ企業は厳しい経営状況に立たされており、NTUCは労働者に賃上げの抑制を呼びかけていると言う。(ST,BT,LZ:5/23)
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