1998-05-23 ArtNo.15034
◆<印度>Essarスチール、ペレット製造能力拡大等準備
【ムンバイ】Essar Steel Ltd(ESL)はアンドラプラデシュ州Vizagに設けた鉄鉱石からペレットを製造する施設の年産量を現在の330万トンから750万トンに拡張、輸出市場の開拓を計画するとともに、スラリー(懸濁液)状の鉄鉱石をBailadilaからVizagに輸送するパイプラインの建設も準備している。
エネルギー・コストの節約と生産量の30%拡張を目指して、年産100万トンの高炉を建設中のESLは、Haziraに冷間圧延工場を設けることもオプションの1つとして検討している。ESLのJ.Mehra重役(MD)は年次報告書の中で、これらの計画は、将来の方向として確認されたもので、必要資金の調達方式等は未定としている。
Mehra氏は「我々はいつまでも原料供給者で満足していることはできない、熱間圧延コイルのメーカーがより付加価値の高い冷間圧延製品の製造に進出するのは自然の成り行き」と語り、現行年度に関しては「目下の年産能力は200万トン。輸出市場におけるプレゼンスを維持するとともに、ファイナンス・コストの低減を図りたい」としている。(ET:5/22)
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