1998-05-23 ArtNo.15030
◆<馬>サラワクIT企業Malitnet、年商M$1億予想
【クチン】サラワク州拠点の情報技術(IT)会社Malaysia Information Technology NETwork(Malitnet)は、今年の年商が昨年比4倍の1億Mドルをマークするものと見込んでいる。
子会社12社を傘下に収めるMalitnetのアンジェリナ・シム副社長によると、昨年の営業額は2600万Mドル、税引き前利益は240万Mドルをマークしたが、今年第1四半期の実績から見て、通年の売上は昨年の4倍に拡大する見通しだ。
営業額の80%はコンピューター・ソフトウェアと関係IT製品の売上、残りはターンキー・プロジェクトで占められるものと見られる。また半島マレーシアにおける売上の総営業額への貢献は昨年の40%から今年は60%に拡大しそうだ。
Malitnetはこの日、中華中学N.4に総額15万5000Mドルの会計システムValuePlusと固定資産システムFASを引き渡した。Malitnetにより開発されたウィンドウズ・ベースの両システムは36台のPCを装備した中華中学コンピューター・ラボに据え付けられ、ビジネスコースに利用される。Malitnetは訓練と技術支援も提供する。Malitnetはこれまでに国内の教育機関10校に総額70万Mドル相当のValuePlusとFASを寄贈、これらの教育機関とバリュープラス・アカデミック・アライアンス・パートナー・プログラムを進めている。
Malitnetは上記ソフトウェアの他、給与支払いシステムのValuePayやポイント・オブ・セール・ソフトウェアを有し、来月はさらに4~5種類のソフトウェアやIT新製品を発売する。また来年の稼働を目処に月産300~400台のPC(パソコン)組立工場をクチンに設ける計画で、目下用地の買収交渉を進めている。
ターンキー契約に関してはクチン港のコンテナ処理モニター・システム、Rejangポート・マネージメント・システム、ポート・クラン・ディストリパークの倉庫管理システム等を手がけた経験を有すると言う。(STAR:5/22)
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