1998-05-22 ArtNo.15018
◆<印度>インディアン・アイアン&スチールの民営化は可能?
【カルカッタ】インド政府は慢性的な赤字経営を続けるインディアン・アイアン・アンド・スチール・カンパニー(Iisco)の民営化の可否を間もなく決定する見通しだ。
鉄鋼省のアショックK.バス次官によると、Iiscoの民営化案はまだ政府に提出されていないが、Iiscoの設備近代化資金を持ち合わせぬインド人民党(BJP)政府は、民営化に反対しない見通しだ。
一方、Iiscoの親会社スチール・オーソリティー・オブ・インディアLtd(SAIL)のArvind Pande会長は、「SAIL取締役会の立場はオープン」と語った。これまでにIiscoの近代化に関しては、1)政府資金とSailの参加方式、2)Sailとロシアの鉄鋼会社Tyazhpromexport(TPE)との合弁方式、3)鉄鋼開発基金(SDF)からのSailの借り入れを資本に転換し、残余資金でIiscoのバランス・シートを精算する方式、そして4)民営化..が提案されており、パンデ会長は、いずれの方式でも受け入れる用意があると語った。同氏によれば、譬え民営化するにしても、Iiscoのバランス・シートは精算する必要があると言う。(IE:5/21)
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