1998-05-22 ArtNo.15016
◆<馬>経済、遠からずリセッションに:アナリスト
【クアラルンプル】域内金融危機で動揺するマレーシア経済は、当局の金融引き締めに伴う景気の一層の冷え込みも手伝って、遠からずリセッションに突入するものと予想されている。
アナリストらは期待はずれの輸出成長と国内需要の冷え込みが、マレーシア経済を一層低迷させたと見ている。第1四半期の工業生産指数(IPI)は昨年同期比、終に1.1%のマイナス成長をマークした。先週統計局が同数字を発表後、一部の調査機関はマレーシアの今年の国内総生産(GDP)が1~3%のマイナス成長に陥ると予想した。これはロイター社が先月アンケート調査した際の平均0.8%のプラス成長予想から、大きく後退している。マレーシア政府は今年通年の成長見通しを2~3%と予想している。
コマース・アセット・ファンド・マネージャーSdn Bhdのアナリストは今年のGDOP成長率は-2%、来年は-2.2%と予想、英系調査会社IDEAは今年-1.2%、SocGenクロスビーは今年-0.7%、来年+3.5%と予想した。
一方、リム・アーレク労相が20日明らかにしたところによると、今年1月から今月9日までに企業1369社により2万8890人が解雇され、製造業が全体の51.8%(1万4963人)を占めた。以下建設業12.1%、金融・保険業11.9%と続く。また解雇者の90%、2万5860人は地元労働者、10%、3030人は外人労働者だった。(BT,ST,LZ:5/21)
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