SEAnews 1998-05-21 ArtNo.14994

【シンガポール】創業間もない電話健康診断サービス会社テレメディアカルは5年内に売上3億米ドルの目標を達成するとともに、ナスダック登録を図る計画だ。
父親のヤアコブ氏と共同で18ヶ月前に新サービスを開始したシンガポールの永住権を所持するイスラエル人、Tomer Loiter重役(ED)によると、テレメディカルのオペレーティング・センターには、遠隔診断可能な電子心拍記録装置や血圧計が備えられており、契約者は電話を通じてヘルス・モニタリング・サービスを受けられる。センターには医師と看護婦のチームが24時間待機、集中看護設備を備えた救急車も出動態勢を整えている。目下契約者は約2500人だが、3年後にはシンガポールだけで3万5000人の顧客を見込んでいる。
同社は最近米系ベンチャー・キャピタル、Ｈ＆Ｑアジア・パシフィック・インクに360万Ｓドルで40％の権益を売却した。テレメディカルはナスダック登録に向けテレメディカル・サービスズ・インターナショナル(TSI)を設立、Ｈ＆Ｑは同新会社に3年内に別途1000万米ドルを注入する。
ＴＳＩは域内市場はおろか、米国、欧州、オーストラリア市場も開拓する計画だ。またテレメディカルはホテル、保険、海事、薬剤、航空、その他の産業領域への進出も計画、目下航空会社2社へのサービスの売り込みを図っていると言う。(BT:5/20)