1998-05-20 ArtNo.14983
◆<馬>CNアジア、輸出拡大/港湾事業進出で増収目指す
【スルダン】タンク製造のCNアジア・コープBhd(CNA)は、輸出市場の開拓と港湾事業への進出を通じて、業績の改善を図っている。
昨年7月にクアラルンプル証取(KLSE)一部上場を果たしたCNAのホー・チェンサン重役(MD)が18日の年次総会後語ったところによると、製品輸出の比率を昨年の40%から今年は50%に引き上げる計画だ。原料の鋼板価格は昨年のトン当たり1400Mドルから僅かに上昇する見通しだが、製品輸出は米ドル建てのため、Mドルの値下がりの影響は受けない。CNAは、完全出資子会社Chip Ngai Engineering Works Sdn Bhdを通じて貯蔵用タンクや高圧タンクの製造を手がけている。
CNAが南アフリカのDorbyl Heavy Engineering Ltdと51:49の出資率で設立したCN Dorbyl(M)Sdn Bhdは有毒液等を収納するISO(インターナショナル・スタンダード・オーガニゼーション)タンクの製造に着手しており、操業初年度に1200万Mドルの売り上げを見込んでいる。ISOタンクのパフォーマンス・テストの結果は良好で、今年第4四半期には輸出も開始する。米国、日本、欧州、カナダ、アフリカ、中国への輸出が目指されている。CNAがやはり南アフリカの企業Hampton Agencies Pty Ltdと設立したFirst Offshore Portfolio Sdn BhdがISOタンクの海外市場開拓を担当する。
CNAはまたジョホール州におけるプルブハン・タンジュン・プルパス・プロジェクトに1億3600万Mドルのガントリー・クレーンを納入するコンソーシアムにも参加している。アルゼンチンのクレーン・メーカー、IMPSAがHicomホールディングズBhd、プルモダラン・ナシオナル・エクイティー・リソーシズ・コーポレーションBhd、クンプラン・ピナン・ホールディングズBhd、EmirエクイティーSdn Bhdと設立したIMPSA(M)Sdn Bhdが進める同プロジェクトに、CNAは支援サービスを提供する。CNAの契約額は4000万~5000万Mドルに達する見通しだ。(NST,MBT,STAR:5/19)
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