1998-05-20 ArtNo.14981
◆<星>金融管理局、インドネシア政情悪化で準備金の拡大勧告も
【シンガポール】シンガポール金融管理局(MAS)は、インドネシアの政情が一層悪化すれば、国内銀行に引当準備金の額を引き上げるよう勧告する方針だ。
昨年度シンガポールの地場銀行6行の引当金は、域内金融危機の影響で合計20億Sドルに達した。
一方、この日オーバー・シーズ・ユニオン・バンク(UOB)のピーター・シア頭取が語ったところによると、インドネシアの政情の悪化で、今年8月に発表される同行上半期の業績報告に計上される引当金は明らかに増額される。しかし現状でその額がいくらになるかを見積もるのは時期尚早である。今年半ばには事態の推移がかなり明らかになる見通しで、同行は今年末以前にさらに引き当て額に見直しを加えると言う。
OUBは今年3月、前年の8321万Sドルを大幅に上回る3億1696万Sドルの引き当てを発表していた。(ST,BT,LZ:5/19)
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