1998-05-20 ArtNo.14977
◆<星>通産省、依然2.5-4.5%の成長予想
【シンガポール】シンガポール通産省は18日、外的環境が極端に悪化しないことを前提に、今年の国内総生産(GDP)が通年で2.5-4.5%の成長を遂げるとの見通しを再確認した。
この日催された第1四半期の通産省経済レポート発表会の席上、記者から「ここ数日のインドネシアの政情も折り込み済みか」と質問されたピーター・オン通産次官補は、「域内の状況は確かに流動的だが、今年通年のGDP成長予測には、そうした要因も想定されている。しかし最近の新展開がどのような結果を生じさせるかは、見守る必要がある」と語った。
オン氏によると、域内の経済波乱が持続する中でシンガポールは今年第1四半期に5.6%のGDP成長率を達成したが、域内経済の波乱は既にシンガポール経済に悪影響を及ぼしており、GDP成長率は今年一杯下降線をたどる見通しだ。
例えばハブ・サービスや金融サービスは域内需要に大きく依存している。同様に小売り、ホテル、レストラン等の商業部門も外人旅行者の減少と消費者需要の後退の影響を受ける。しかしながら製造業、建設業、通信業の3部門は比較的健全な成長を維持できそうだ。また通産省は、外的要因の不透明に関わらず、来年初には景気が回復すると予想している。(ST,BT,LZ:5/19)
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