1998-05-16 ArtNo.14932
◆<星>アブダビ/欧州合弁新石化企業、国際本部設置
【シンガポール】アブダビ・ナショナル・オイル・カンパニー(Adnoc)と欧州のポリオレフィン会社Borealisの対等出資に成るBorougeは、急成長するアジア市場の開拓を目指し、シンガポールに国際本部を設ける。
Borougeはアラブ首長国連邦の首都アブダビのRuwaisに10億米ドルを投じて、2001年末の稼働を目処に、年産60万トンのエタン・ベースのクラッカー1基、各年産22万5000トンのポリエチレン・プラント2基等から成る石化コンプレックスを建設する。同コンプレックスはアラブ首長国連邦国営Adnocの石油精製施設及びアブダビ・ガス・インダストリーズの施設に隣接、これらの施設から原料の供給を受ける。
同コンプレックスの製品は主に中東とアジア市場に供給される予定で、インド、中国、東南アジアがターゲットとされている。Olav Aas氏とTeuvo Kulmala氏が、共同最高経営責任者(CEO)を務め、それぞれアブダビとシンガポールをベースに、指揮を執る。シンガポール本部はボンベイ、マドラス、香港、上海、北京、東京オフィスの支援を受ける。シンガポール・オフィスはまたBorealisの製品のアジア太平洋地域、中東、東アジアのディストリビューターも務めると言う。(ST,LZ:5/15)
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