1998-05-13 ArtNo.14895
◆<馬>シンガポール政府投資会社、AMMB権益買収に関心
【シンガポール】シンガポール政府投資会社GIC(ガバメント・オブ・シンガポール・インベストメント・コープ)はマレーシアの著名なバンカー、アズマン・ハッシム氏のフラグシップ・バンキング・ファーム、AMMBホールディングズBhdの権益買収交渉を進めている。
シンガポールのビジネス・タイムズがAFPの報道を引用して伝えたところによれば、GICは、コングロマリット、アラブ・マレーシアン・コープBhd(アムコープ)のAMMB持ち分の内最大15%を買収する交渉を進めており、同取引に2億5330万~3億3780万Sドルを投じる用意があるとされる。
アズマン氏はアムコープに42%出資、アムコープはAMMBに43%出資している。AMMBにはこの他、東海銀行も14.5%出資している。
AMMBはアラブ・マレーシアン・マーチャント・バンクに100%、アラブ・マレーシアン・セキュリティーズに100%、アラブ・マレーシアン・ファイナンスに63%、アラブ・マレーシアン・クレディットに100%、そしてアラブ・マレーシアン・バンクに80%出資、アラブ・マレーシアン・バンクの残りの20%の権益はアズマン氏が握っている。
アムコープはかなり前からAMMBの43%の持ち分の買い手を物色しており、GICとは今年初から接触してきたようだ。しかしながらマレーシア政府は外国投資家の国内銀行への出資を30%に制限している。
GICは最近タイ第3の銀行、タイ・ファーマーズ・バンクPlcの持ち分を0.44%から15.06%に引き上げている。(BT:5/11,STAR:5/12)
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