1998-05-13 ArtNo.14893
◆<馬>機械商社アクメ、慎重路線で経済危機乗り切り
【クアラルンプル】工場への支援サービスと機械設備の貿易取引を手がけるAcme Engineering Sdn Bhdは、慎重な経営戦略により経済危機の影響を最小限にとどめることに成功した。
1985年に法人登録されたアクメの主要製品は、ファーネスと金属加工用機械の2品目に大別できる。ファーネス・カテゴリーのベストセラーにはインダストリアル・ファーネス、ヒート・トリートメント・ファーネス、ラボラトリー・ファーネスが含まれる。
この他、キルン、工作機械、溶接機械、特殊機械等の取引を手がけ、製品の多くはドイツ、イタリヤ、スペイン、英国、スウェーデン等から輸入している。これらの製品の60%はマレーシア国内に、残りはシンガポール、フィリピン、インドネシア、タイ等に輸出される。
アクメのチョー・ヒンワイ重役(MD)によると、同氏は2年前から景気の後退を予知し、1997年初に事業規模を縮小、コスト削減を図るとともに、顧客サービスの向上に努めた。この結果、経済危機の影響で営業額は縮小したものの、税引き前利益は僅かな下降にとどまった。同氏は今後は国内市場への依存を軽減、海外市場の開拓に努める方針と言う。(MBT:5/12)
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