1998-05-13 ArtNo.14891
◆<星>タイヤ/ホイールのYHI、上場計画を来年以降に延期
【シンガポール】タイヤのディストリビューションとアルミ合金ホイールの製造を手がけるYHIグループは、当初昨年11月にシンガポール証取(SES)メインボードへの上場を申請するはずだったが、域内経済危機の影響で上場計画は来年以降に持ち越された。
YHIグループの鄭添和会長によると、同社は新株の公開を通じて2000万~3000万Sドルを調達、国内や域内の製造/流通業務を拡張する計画だった。通貨危機の蔓延が上場計画延期の主因だが、同社のビジネス自体も通貨の変動で大きな打撃を被った。同社はタイに1社、インドネシアに3社、マレーシアに6社の子会社を擁し、これら3国における営業額は少なくとも2分の1に縮小した。特にマレーシアには3000万Mドル余を投資しており、同国のビジネスの後退はグループ業績に大きな影響お及ぼす。
しかし中国ビジネスは堅調で、域内事業の後退をある程度補完する役割を果たしている。同社の営業額は昨年の2億3000万Sドルから今年は2億Sドル前後に縮小する見通しだ。
YHIはまた昨年、地元の運送会社Lee Thong Hung(LTH)の51%の権益を1800万Sドルで買収、LTHロジスティクス・シンガポールPte Ltdを設立した。
この道18年の営業歴を有するLTHはコンテナ輸送、化学品輸送、梱包サービス等を手がけ、最近はシェブロン社から200万Sドル相当の運輸サービス計画も獲得した。LTHはシンガポールに3カ所、マレーシアに1カ所、合計25万平方フィートの倉庫スペースを持ち、100台以上の牽引車と従業員200人以上を有する。(LZ:5/11)
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