1998-05-09 ArtNo.14867
◆<印度>鉄鋼会社RINL、1100クロー拡張計画のパトナー物色
【ビサカパトナム】経営再建の手だてとして投資額1100クロー、年産110万トンの事業拡張を計画する政府系製鉄会社Rashtriya Ispat Nigam Ltd (RINL)は、借入による拡張計画に見切りを付け、内外のパートナーと合弁を組む可能性を研究している。
RINLは1996年3月期に累積3174クローの損失を計上後、1997年9月期にもさらに452クローの赤字を積み上げた。このため同社は60日以内に産業/財政再建局(BIFR)に報告書を提出するよう義務づけられた。しかしRINLは今月末の期限までに政府が、借入を通じて拡張プロジェクトを進めることを認可するものと期待をかけてきた。しかし未だに政府の認可が下りぬことから、借入ルート以外の方式を見出す必要に迫られている。何故ならBIFRへの報告は借入をほとんど不可能にすると見られるためである。
RINLのB.N.Singh会長兼MDによると、借入以外の方式としては、他社と合弁を組むか、バイ・バック・アレンジを含む金融パートナーを求める方式が考えられる。同社としては後者が望ましく、この場合のパートナーは海外の金融機関である可能性が大きい。同パートナーは拡張資金を手当するとともに、100万トンの製品を買い取ることになると言う。(FDTH:5/8)
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