1998-05-06 ArtNo.14825
◆<印度>SAIL、掛け売りでHRコイル在庫一掃目指す
【カルカッタ】ほぼ3ヵ月分の熱間圧延(HR)コイルの在庫を抱えるスチール・オーソリティー・オブ・インディアLtd(SAIL)は、これまで一律に最低限の信用を供与してきた方式を改め、特定顧客に長期信用を供与することにより、HRコイルの在庫一掃を図っている。
SAILは1997/98年度の純益を150~170クローと見積もっているが、これは前年の515クローから67%の落ち込みとなる。
こうした業績の不振は、高い利子や減価償却率の他、HRコイル等の高付加価値製品の売れ行きが不振だったことによる。110万トンの製品在庫(50日分)の25%が高付加価値のHRコイル/シーツで占められており、同社は一斉メンテナンス等の措置も講じて在庫レベルの低減に努めている。(ET:5/5)
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