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1998-05-06 ArtNo.14818
◆＜馬＞首相、ビジョン２０２０の目標実現に初めて弱きな発言
【クアラルンプル】マハティール首相は4日、2020年までにマレーシアが先進国の仲間入りを目指すビジョン2020の目標があるいは達成できないかも知れないと、弱気な見通しを語った。
米国マレーシア・ビジネス委員会(米国ASEANﾋﾞｼﾞﾈｽ理事会に所属)とアメリカン・インターナショナル・グループが共催した午餐会の席上、首相は、米国投資家らを前に「これまで長期にわたりマレーシアは最も急成長を遂げる途上国の1つに数えられ、今後も永遠にこうした成長が持続すると思いこんでいたが、域内通貨危機の影響で、2020年に先進国の仲間入りをすると言う目標の達成も怪しくなった」と語った。
ビジョン2020はマハティール首相自身が1990年代初期に提起したもので、22年間に1人当たり国民所得を2万4000米ドルに引き上げることを目指したもの。過去10年間の急成長でマレーシアの1人当たりの国民所得は5000米ドルにアップ、実質購買力は1万米ドルに達すると見られていた。しかし最近のＭドルの急落で、国民の購買力は大幅に下降した。マハティール首相が自分で掲げた目標を巡り弱気な発言をしたのは今回初めてのこと。(NST,MBT,STAR,ST,BT:5/5)
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