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1998-05-06 ArtNo.14817
◆<星>小渕外相、経済危機乗り切りにおける日本の指導的役割確認
【シンガオール】東南アジア3国歴訪の最後の訪問地シンガポールを訪れた小渕恵三外相は4日、日本は地域協力の促進とそれ自身の国内経済問題の克服を通じて、アジアが目下直面する経済危機から脱出するのを支援すると約束した。
政策研究所主催の講演会で、“日本と東アジア:新世紀に向けて”と題してスピーチした小渕外相によれば、日本はそれ自身困難に直面しているが、アジア最大の経済体として、東アジア諸国の困難乗り切り支援に重大な責任を感じている。
このため国際通貨基金(IMF)主導の国際的な努力や二国間プログラムに合計370億米ドルを拠出、さらにアジア経済支援のために別途54億米ドルを準備している。この他、ASEAN基金に新たに2000万米ドルを拠出することも検討している。また日本国内では1200億米ドルを投じ景気刺激が図られる。
この他、東アジアの新パートナーシップを促進するため2つの施策が講じられる。その1つは日米防衛協力を通じた米国のプレゼンスの繋ぎ止めと、中国と域内諸国の相互信頼関係の補強であり、その2は多角的貿易投資の自由化促進である。
同スピーチ後、シンガポールのジャヤクマール外相は、こうした困難な時期には誰もがその役割を果たすべきだが、小渕外相のスピーチは日本のダイナミックなアプローチを再確認し、日本の21世紀に向けたのビジョンを示したものであると歓迎、また小渕外相が掲げた危機脱出のための5C、カレッジ、クリエイティビティー、コンパッション、コンフィデンスは、困難な時期の道しるべになるとコメントした。(ST,BT,LZ:5/5)
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