SEAnews 1998-05-05 ArtNo.14797

【シンガポール】マイクロソフトは先週、シンガポールで2種類のエレクトロニク・コマース・ソフトウェア製品“マイクロソフト・サイト・サーバー3.0”及び“サイト・サーバー3.0コマース・エディション”を発表した。
新ソフトウェアは、マイクロソフト・ウィンドウズＮＴサーバー・オペレーティング・システム及びインターネット・インフォメーション・サーバー(IIS)をベースにしたもので、ビジネス・ユーザーは容易に“企業と顧客”あるいは、“企業と企業”間のオンライン・コマース・システムを構築できる。
マイクロソフト・シンガポールのソー・ケンワイ重役(MD)によると、シンガポール政府が立案中のエレクトロニク・トランザクション法案は、マイクロソフトがインターネット・コマース・ソルーションを市場に投入する法的環境を整えるもので、今や企業がＥコマースに進出する機が熟していると言う。
サイト・サーバー・コマースは、Ｅコマースのための手頃で、使い勝手のいいサイトを設けることを可能にし、Ｅコマース・サイト成功の3条件－－顧客との有効な契約締結、確実で信頼性の高い取引手続き、オンライン・ビジネスの解析－－を企業ユーザーに提供する。企業はこれによりマーケッティングの時間を短縮し、開発コストも節約できる。
シンガポールでは、比較的名の知れた小売り業者、モハメド・ムスタファ＆サムスディンおよびオンライン・ブック・ショップのｂｏｏｋｓｈａｗ.ｃｏｍが早くもサイト・サーバー・コマースを採用しており、イーストマン・ケミカル、ＣｏｍｐＵＳＡインク、デル・コンピューター、ＵＡＬコープ、バーニス＆ノベル・インク、タワー・レコード等がこれに続く見通しだ。
ちなみにマイクロソフトはＮＥＴｓ(ﾈｯﾄﾜｰｸ･ﾌｫｰ･ｴﾚｸﾄﾛﾆｸ･ﾄﾗﾝｽﾌｧｰ･ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ)のサイト・サーバー・コマース“ＮＥＴｓ－ｒｅａｄｙ”の開発も支援している。ＮＥＴｓ－ｒｅａｄｙはシンガポールで採用される全ての支払い方式を包含することを目指している。(BT:5/4)