1998-05-04 ArtNo.14789
◆<馬>グランド・バッテリー、Mesdaq登録目指す
【ジョホール・バル】バッテリー製造のグランド・バッテリー・テクノリジーSdn Bhd(GBT)は、国内経済が依然として通貨危機の打撃から立ち直り切れない状況にも関わらず、今年末までにマレーシア機械化市場Mesdaqへの登録を果たす計画だ。
GBTのン・コクヤム重役(CEO)によると、ハイテク企業を対象としたMesdaqへの登録を目指す理由は、同社自身ハイテク企業を自負しているためで、先月、同社は充電可能なアルカリ電池Grandcellを発売した。新製品は25回充電でき、従来の乾電池と異なり、有害なカドニウムも使用していない。初年度に2000万~3000万ユニットを生産、国内乾電池市場の10%のシェア獲得を目指す。マレーシアでは年間2億ユニットの電池需要が存在し、シンガポールの5000万ユニットを上回っている。
GETは目下ノダ・ソーラー・エネルギーと新たなバッテリー製造に関する協議も進めており、順調にいけば、別の新製品の製造にも間もなく着手する。こちらも既存施設を利用して生産され、国内と海外市場に供給される。
総コスト4000万Mドルの工場では年間5000万ユニットのバッテリーが製造されており、年内に1本、来年は2本生産ラインが増設され、最終的に合計8本の生産ラインが設けられる。生産ライン1本当たりの増設コストは300万Mドルと見込まれている。
GETはこの他、向こう3年間に研究開発(R&D)に1000万Mドルの投資を予定している。同社はオーストラリア、ドイツ、香港、中国、シンガポール、タイ、英国、米国にマーケッティング・オフィスを設けており、近く日本とフィリピンにも新オフィスを開設する。
GETにはジョホール拠点のNarcissus Groupが70%、PNBノムラ・ジャフコが30%出資している。(STAR:4/30)
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