SEAnews 1995-05-04 ArtNo.1478

【シンガポール】昨年のハード・ディスク・ドライブ(HDD)の出荷台数は世界的に6930万台と、一昨年比35％増加した。
市場調査会社データクェストによると、家庭や小規模オフィス用ＰＣ(ﾊﾟｿｺﾝ)が需要を牽引しており、今年の出荷台数は更に15.7％増の8020万台に達する見通しだ。ＨＤＤはシンガポール電子産業の稼ぎ頭で、昨年の当地出荷台数は2950万台と、世界全体の生産台数の43％を占めた。同部門の売上げは17％増の110億Ｓドルに達した。国際市場における企業別市場シェアを見ると、クアンタム・コープのそれが前年の20.6％から23.1％に拡大、これに対して93年にトップの座をクアンタムに奪われたシーゲート・テクノロジーのシェアは19.9％から18.7％に一層後退した。3位のコナー・パリファラルズも18.8％から15.8％に更に大幅なシェアの縮小を見た。ウェスタン・ディジタルは前年を2.8％ポイント上回る12.8％で4位、ＨＤＤメーカーとしての地位確立を目指すＩＢＭが11.5％で5位につけた。また6位以下の中小プレーヤーの市場シェアは20.1％から18.1％に縮小した。(BT:5/3)