1998-05-02 ArtNo.14775
◆<馬>中央銀行、流動性管理の効率化目指し新措置導入
【クアラルンプル】マレーシアの中央銀行は木曜(4/30)、銀行体系中の流動性をより有効に管理する一連の新措置を導入した。
その1つキャッシュフロー・フォーカストは、インターバンク市場における余剰と不足を毎日チェックし、調査結果に基づいて、中央銀行は競争入札を通じて資金を注入するか、非競争入札方式(一般にボリュームが落札の決め手になり、固定金利が採用される)により資金を注入するかを決める。
木曜、同システムを試運転した結果、Mドルが20億Mドルほど不足していることが明らかになり、中央銀行は競争入札方式により10億Mドルを注入する方針を決めた。市場筋は市場の透明度が増すと歓迎している。
その2は10%の法定準備率(SRR)に認められる1日当たりの誤差を、これまでの0.5%から2%に拡大したこと。したがってSRRのデーリー・ベースのポジションは8~12%の範囲で振幅できるようになった。しかしながら14日間の平均は10%に一致させねばならない。(STAR,BT,LZ:5/1)
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