1998-04-30 ArtNo.14757
◆<馬>メガスチール、ライオン・グループ売上の15%に貢献
【バンティン】メガスチールSdn Bhdがスラゴール州バンティンに22億Mドルを投じて建設中の熱間圧延プラントの貢献で、ライオン・グループ売上に対する製鉄事業のシェアは現在の40%から55%に拡大する見通しだ。
ライオン・コープのウィリアム・チェン会長兼MDが月曜、メガスチール工場を参観した記者団に語ったところによると、今年10月乃至11月に試運転を開始するが、フル稼働するまでには12カ月を要する。国際鉄鋼価格の推移にもよるが、2000年までの投下資本利益率(ROI)は12~15%と見られる。
同プラントは年間250万トンの熱間圧延コイルを製造、年商は32億Mドル以上にのぼる。マレーシアは昨年230万トンの熱間圧延コイルを輸入しており、この点からも外貨節約に貢献できる見通しだ。
またメガスチールの操業でグループの年間鉄鋼製造能力は当初560万トン、5~7年後には1000万~1200万トンに拡大、世界の15大製鉄会社に列することになる。
メガスチールには現在ライオン・コープが50.1%、アムスチール・コープが49.9%出資しているが、台湾方面に出資が求められており、早ければ数週間、遅くとも数ヶ月以内に協議が妥結する見通しだ。
ライオン・コープはこれ以前にクアラルンプル証取(KLSE)に台湾のチャイナ・デベロプメント・コープ及びチャイナ・スチール・コープにメガスチールへの出資を求め、初歩的交渉を進めていると報告していた。(STAR,NST,MBT:4/29)
|