1998-04-29 ArtNo.14751
◆<印度>会計監査総監、エンロン発電事業の採算性に警鐘
【ムンバイ】会計監査総監(CAG)はこのほど、米国の電力事業会社エンロンがマハラシュトラ州で進める2184MW(メガワット)の発電事業が、コスト高から州政府にも末端ユーザーにも弊害を及ぼすとの批判を支持する報告書を発表した。
CAGが中央政府と州政府に提出した年次報告書によれば、エンロン子会社のDabhol Power Company(DPC)の2001年3月の電力コストは当初見積もられた2.40ルピーkwh(キロ・ワット時)を大幅に上回る 4.69ルピーkwhになる見通しだ。
同発電所の電力はマハラシュトラ州電力局(MSEB)に売り渡され、MESBはさらに消費者に供給することになる。しかしMESBは、上記のハイコストをカバーするために1116クロー(US$2.93億)の運転資金を新たに準備せねばならない。これはDPCはMESBに1カ月のクレジットを提供するが、MESBが電力料金を回収するには4カ月を要するためと言う。(ET:4/28)
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