1995-05-03 ArtNo.1473
◆<馬>外国銀行に対する地元待遇には限界:中央銀行
【ロンドン】マレーシアは徐々に銀行市場を外資に開放しつつあるが、外国銀行は自動的に地元待遇(ナショナル・トリートメント)を認められる訳ではない。
中央銀行のラシフ主任は、オーバーシーズ・マレーシアン・エグゼクティブ・クラブが先週火曜、ロンドンで主催した投資セミナーの席上、ナショナル・トリートメントは柔軟に適用され、また地元と対等な待遇を意味するものではないと強調した。それによるとナショナル・トリートメントは地元金融機関の成長や地元の社会的経済的発展を助ける場合に限って提供される。マレーシア政府には直ちに国内銀行市場を開放する考えはないが、国際的声望を有する外国銀行がラブアン島国際オフショア金融センターに支店もしくは子会社を設けることは歓迎され、また地元金融機関に最大30%まで資本参加することも認められる。この他外国銀行は代表事務所をマレーシアに設けることもできる。マレーシアは新規銀行ライセンスの発行を凍結しているが、外資銀行を差別している訳ではない。その実マレーシアには地元銀行23行と外資系銀行14行が存在し、飽和状態を呈しているため、政府は合併統合を奨励していると言う。(STAR:5/1)
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