1998-04-28 ArtNo.14727
◆<星>国産3Dモールド設計ソフトが国際舞台にデビュー
【シンガポール】地元チームにより開発された、3Dモールド設計/製作ソフトウェア“インテリジェント・モールド・デザイン・アンド・アセンブリー・システム(Imold)”はモールド・デザインのリード・タイムを最大70%短縮でき、地元プラスチック・モールド・デザイン産業の成長に大きく貢献するものと期待されている。
国立シンガポール大学(NUS)のメカニカル・アンド・プロダクション・エンジニアリング部門の研究チームが、国家科学技術局(NSTB)の208万Sドルの補助と業界の協力を得て、5年をかけて開発したImoldは、NUSからスピン・オフした新会社Manusoft Plastics Pte Ltdにより、1997年9月に市場に投入された。
Imoldデザイン・チームを率い、Manusoftの取締役も務める、NUSのK.S.リー准教授によると、Imoldを制作した目的は地元精密プラスチック射出成形産業の競争力を強化し、関係技術労働者も養成、この方面の労働力不足を解消することにある。
Manusoftにより米国におけるImoldのディストリビューターに指名されたCad PotentialのKevin Noe社長によると、これまでに3MやSherwood, Davis and Geckに同製品を売り込んだが、反応は良好で、同社としてはウィンドウズNTシステムに対応した3.0バージョンが完成するのを待って、本格的な販促に乗り出す。これは新バージョンが採用するインチ・ユニットやNTシステムが、米国企業にはより受け入れやすいため。Noe氏によると、Imoldは他社製品に少なくとも18カ月先行していると言う。
シンガポールではファースト・エンジニアリングとFu Yuマニュファクチュアリングが既にImoldを採用していると言う。(BT:4/27)
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