1998-04-23 ArtNo.14671
◆<印度>製鉄会社政府持分を再度国際入札に、今回は51%?
【カルカッタ】スチール・オーソリティー・オブ・インディアLtd(SAIL)の経営不振に悩む子会社、インディアン・アイアン&スチール・カンパニー(IISCO)の政府持分の国際入札が再度募集される見通しで、入札にかけられるシェアも前回の37%を上回る51%になる可能性がある。
民営化委員会は当初の51%の政府持分売却計画を100%に引き上げる意見書を政府に提出、鉄鋼省が目下検討を加えている。政府方面ではIISCOの近代化と拡張計画を引き受ける入札者には51%の権益を提供することが検討されているもようだ。また民営化委員会はIISCOが政府と親会社から借入れ、未返済となっている1300クロー前後も抹消するよう提案している。この他、SAILがまとめた近代化計画のコストは800クローと、前回の国際入札時に提起された4000クローを大きく下回る。
前回の入札では、三井物産とロシアのTyazPromExportsが応札したが、三井はChiriaの鉄鉱山の自由採掘権を要求、ロシアはルーブル/ルピーのエスクロー口座を通じたプロジェクトのファイナンスを提案、いずれも政府の受け入れるところとならなかった。
なおSAILが依然として民営化に抵抗、独自資金と政府補助を通じた近代化計画を政府に売り込む可能性もあると言う。(ET:4/22)
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